SEOに問題があっても今すぐ全てをAIが回答するわけではありません。キーワード検索でランキング結果という方式が、一般的な検索方式として使われ続けるでしょう。つまり、今後は、SEOとAIOが混ざった状態が続くことになります。
クエリ種類によるAI回答とランキングの向き不向き
コンテンツにより、SEOか、AIOか、両にらみでいくか、コンテンツを仕分けして対策することが必要となります。すべてがAI回答が優位というわけではなく、URLのランキングがマッチしているものも多くあります。コンテンツ作成時の対策検討のために、検索結果のAI回答(「AIによる概要」)と「ランキング」の向き不向きを整理したものが下表です。
検索の種類、期待される回答 | AIによる概要 | ランキング | |
|---|---|---|---|
1 | 漠然とした質問、悩み | ◎ | × |
2 | 複雑な条件の検索、前提の多い問い | ◎ | × |
3 | パーソナライズ、個別な回答 | ◎ | × |
4 | 言葉の意味、知識検索、単純なHowto | ◎ | △ |
5 | 単一回答・事実の検索 | ◎ | △ |
6 | 商品、ホテル、レストラン、現物検索、指名検索 | △ | ◎ |
7 | 単純ではないHowto | △ | ◎ |
AIOが適した領域
1~3は、そもそもAIが新たに切り開いた検索分野とも言えるので、キーワード検索と直接競合しません。生成AIによって、仮説を置いたり、複数の情報を合わせたり、状況に合わせた回答を個別に作ることができます。複雑な条件のある文章による質問を理解できることもAIの特徴です。このエリアの回答のコンテンツならば、AIO対策となります。
AI回答が得意だが、SEOが必要な領域
4~5は、両者が重なる部分です。シンプルな問いにシンプルな回答が期待され、回答は独自性よりも一般知識が期待される分野で独自性の乏しい回答なので、元々ランキングに向いていません。このため、従来も多様なスニペットで直接回答する形式でした。一般則や公開情報が期待されている点から、「AIによる概要」が非常に得意とする分野です。
「AIによる概要」の出現によって今やほとんどスニペットは見なくなりました。このエリアはAIそのものの知識で出力をするので本来はAIOが効きませんが、「AIによる概要」はインデックス内の情報を基に作られるので、コンテンツが影響を及ぼすことができます。
この領域の対策はSEOです。なぜなら「AIによる概要」に出るには、検索で上位にいる必要があるためです。そしてこのエリアには明確なキーワードがあります。ただし、実際に上位ランクインできるのは、非常に高い権威性を持ったサイトのみとなるでしょう。
SEOが適した領域
一方、6~7は、最終的にはサイト訪問をして確かめるべき分野です。サイトの中身を見るまで内容が分からないので、検索ランキングによって情報の質が判断できるのはユーザーにとって大きなメリットです。まだこの分野は、キーワード検索のニーズがまだ高いと言えるでしょう。ここでは従来のSEO技術が活用できます。しかし、このエリアはオウンドメディアよりもサービスや製品といったカテゴリーがメインとなるでしょう。
これらの特徴を踏まえ、制作するコンテンツがどの領域にいるかで、対策を切り替えていくことが必要です。