SEO対策による問題サイクル
GoogleのSEOガイドには、「ユーザーにとって有益な価値あるコンテンツを作ることが最も重要です。価値あるコンテンツとは独自性のある情報です。検索エンジンのためのコンテンツに書いてはダメ」ということが何度も記述されています。
ただし、ランキング1位が圧倒的なトラフィックを得るというランキングと、単純ワードは圧倒的に検索ボリュームが大きい(「ロードバイク」:22万、「ロードバイク 安い」:1万)という事実によって、単純な検索に対するコンテンツがSEO対策によって大量に制作される結果になりました。
また、上位を獲得する為に、「独自性=競合にないトピック」ということになり、単純な検索にも拘らず、関連するものは何でもコンテンツ内に入れることがSEO対策となり、上位コンテンツのものは全て取り込むことが常態化しています。
またもう1つのルール「1つのキーワードは1サイトにつき1コンテンツに評価が集中する」というものも、1つのコンテンツに関連トピックが集まることを促進しました。
検索エンジンの評価ポイントの1つは、滞在時間が長いこと、そのコンテンツで検索目的が果たせることです。つまり、検索意図が不明瞭な単純ワードでは、滞在時間が長くて(実際はユーザーが彷徨っている)、検索意図の捕捉率が上がるトピックがてんこ盛りのコンテンツが選択され易い仕様になっています。
検索ではSEOするほどコンテンツが肥大化するという悪循環に陥っているのです。これはまさに、Googleのいう、有益で独自性を追いかけた結果が問題の深刻なところです。コンテンツの肥大化は2つの面で大きな問題です。
- 欲しい情報を肥大化コンテンツ群から探すという矛盾したユーザー行動
- 検索行動からユーザーが離れる
- 世の中にあるコピーしただけの無価値なコンテンツ制作という無駄
- トラフィックを得るのは数える程のサイトのみ
コンテンツ制作を歪める検索のルールとAIO
検索の2つの性質がコンテンツ制作を歪めるSEO施策に繋がっていて、単純な検索ほど強く影響を受けています。ただし、そのような単純な検索は今後AIによって代替されるでしょう。
- URL単位でのランキング評価
- (SEO)サイト内1トピック1コンテンツ
- キーワードと検索意図の固定的な結びつき
- (SEO)コンテンツの同質化と肥大化
AIOにおいては、このようなルールはありません。評価はURL単位でなくセクションレベルで判定されて、必要ならば複数のコンテンツを融合して回答します。特定のワードについて、使い方を縛ったり、定義された検索意図と紐づけることもしません。何度同じようなワードを様々な文脈で使うことも自由です。
SEOの為の様々なルールはAIOには不要です。AIOとSEOの違いの第一は、AIOにはコンテンツを作るにあたってのルールや縛りが無いことです。なので、AIOを強いて言えば、「価値あるコンテンツを、ユーザーが読みやすく理解しやすい形式で自由に作ること」となります。
AIOの良い面はSEOが陥ってしまったコンテンツ制作の制約(癖)が無いことであり、SEOが元々目指している、「ユーザーのことだけを考えてコンテンツを作る」ことが実現でき、サイト側、ユーザー側双方にとって大きな恩恵があることです。