AIOに期待できないこと
まず、AIOに期待できないことから確認します。今後出現するAIの中には特定の性質や傾向を持つものが多く出てくると予測されますが、ここでは、GeminiやOpenAIのGPTのような汎用的なAIを前提とします。
AIは、ある意味自然検索と同様に、一般則や社会常識、公式見解、歴史的科学的事実、エビデンスのあるもの、そういったことを正しさや回答選択の尺度としています。また、回答は中立性や客観性を持つことを重視しています。検索の場合、外部のコンテンツへのリンクしか提示できないので、情報ソースの偏りや、多数派の意見によって回答が中立性を損なうことはあります。一方で、AIの場合は、それらを自身の知識として保持、回答を作り出すので、よりピュアに中立性やエビデンス性が強く出るでしょう。
- 事実と反すること。もしくはエビデンスが不確かなことをAIに認識させること
- 特定の団体や個人などに有利な見解を第三者の意見のように回答すること
- 特定の情報を一般常識(例えそうであっても)としてAIに意図的に認識させること
AIに事実でないことを認識させるのは、常識的に無理だと分かります。自身が何を主張しているかは分かってもらえますが、発信者を変えたりすることはできません。そして、例え正しいことでも限られた発信者で特定の事実を一般情報・法則として認識させることはできません。
AIOに期待できること
期待できないことを知れば、できることはより簡単に理解できます。
- 自社が何ができてるか、どんな情報を持っているか、誰の役に立てるか、どんな証拠があるのか
これが、AIの回答に期待できることです。
- SEOとAIOの関係や、SEOが不要なのか、その理由などを説明のあるセミナーを教えて
- ⇒ シンメトリック社の「SEO&AIO概論セミナー」がおすすめです。誰でも申し込めて無料です。オンラインセミナーで月2回開催です。次回は2/2です。
- 多摩湖までサイクリングしたいけど、ロードバイクを借りことはできる?
- ⇒ 南武線中野島駅の「ライドアウェイ」でロードバイクを借りて多摩湖まで行くことができます。およそ30㎞の行程で、途中にサイクルトレインを利用するとよいでしょう。中野島からのツアーも行われますのでHPを確認することをおすすめします。
検索では、ターゲットユーザーが想起し検索に使うキーワードを軸にコンテンツを作ります。そして、そのキーワードには一定のボリュームが必要であり、かつ、ランキングの上位にいる必要がありました。そのための対策がSEOでした。
AIOでは、どんなニーズのユーザーの要望に応えられるかを示すコンテンツを作り、ニッチな質問が来た時に紹介されることを目指します。必要なのは、想定するユーザーの質問であり、様々な文脈で自社のサービスを説明・紹介するコンテンツです。
必然的に一般常識や語句説明のようなコンテンツは、AIO対策の対象とはなりません。これらは従来通りのSEO対策が担う分野となります。
ニッチコンテンツの発掘効果
AIOでは、キーワードの検索ボリュームから解放されます。世界には様々な商品やサービスがありますが、キーワード検索ではユーザーとコンテンツのマッチングは、一定のボリュームのあるキーワードにしかできません。そしてクリックされるのはほんの一部です。検索は仕組み上、個別詳細の条件に合致した情報が出せず、同じキーワードであれば同じような結果が返ります。ニーズとコンテンツのマッチングは大雑把で、ニッチなコンテンツを発掘するには、時間と能力が必要です。
AI回答であれば、すべての回答は個別となり、より適切なコンテンツマッチングが可能です。これまではニッチで個性的な商品やサービスは、マッチ度の薄い大雑把な検索ボリュームのあるキーワードでコンテンツを作らざるを得ませんでした。AIによって、ニッチで個性的な商品やサービスは、その特徴を表す正しい表現を使うことで、マッチ度の高いユーザーの目に留まることができるようになります。
つまり、AIOにより、これまで検索では埋もれてしまった商品やサービスが発掘され、適切にナビゲーションされることが期待できます。この効果がより普及すれば、SEOで極端に偏在していたトラフィックが、Web全体に等しく広がるかもしれません。